2012年8月5日日曜日

第1回 鳥肌天国

皆様こんばんわ。
早速レンズをSIGMAさんよりお借りして撮って来た感想を旅の記録と共に御報告致します。

時は2012/7/21に遡ります。
しばらく続いた晴天は何故か週末になると雨となり、複数の天気サイト情報を毎日チェックする日々が続いていました。7/22日曜日の天気予報は雨。
直前まで行くかどうか迷いに迷い、天気予報が曇りに変わった事を確認して決行を決意しました。
しかし、私の本業の仕事が忙しく長野県の木曽方面をロケハンしてから蓼科に入る計画は崩れ去っていました。

仕事は土曜日14時まで掛かってしまいましたが、事前準備は出来ていたので出発は14:30。
今回の撮影は1人で長野に車中1泊での撮影をします。

東名高速→東海環状道→中央道のゴールデンロード(勝手に命名w)をひた走り、19時前には御射鹿池に到着していました。

御射鹿池は普通の溜め池なんですが、木々の配置・水面反射が美しい池として、さらにはかの巨匠 東山魁夷のモデルとなった池として余りにも有名な池です。

私もここ4年位は毎年訪れている所で、その経験から白樺とその水鏡のクローズアップも楽しいのですが、50mm位で広く撮るにはとても丁度良い場所だという印象を持っていました。
昨年、SIGMA SD1を導入して初の長野撮影の場もこの場所でした。
当時はSD1のポテンシャルの高さを感じていてもどう引き出すかも判らない時でしたので、ただただ撮る事が精一杯でした。
しかし、一年も経てば大体の特性は夜な夜な繰り広げて居た撮影と、その結果から得られたからこそ導入に至った「新しい三脚」、そして基本に忠実にミラーアップ&ケーブルレリーズを行うこと。MFで自らの視覚を最大限に働かせる事によるピント位置への拘りを完全融合させ、SD1本来の力を100%に迫る状態で引き出すことは十分可能なはずだという信念の下、日は落ちかけていましたが条件的には無風であり、撮影を行いました。

50mm F1.4 EX DG HSM
静謐
静謐 50mm F1.4 EX DC HSM
撮影後の現像に於いて、このカットは本当に目を見張りました。木々の一本一本、葉の1枚1枚がこの光景を構成する要素として全て生きていると感じました。昨年撮った時からこんな描写が欲しかったのだと再確認しました。また私の中ではこの写真を作品へと更に昇華させるに足りる条件をクリアした物であるとすぐに判りました。
※写真をクリックするとフリッカーに飛びます。そこではフルサイズでの閲覧も出来ますので是非御覧下さい。

先ずは50mmF1.4 EX DC HSM
私はAFを使わない人ですので他のレンズに関してもAFの正確性に付いて論じる事はできません。また、例えば一般的なカメラでピントが合っていると判断出来るものに範囲が有りそこで合焦を判断しているとしたら、SD1はレンズが解像出来る最終的なピントの点(位置)、「ピントの芯」という物が存在します(と私は思っています)。
高精細且つ、カメラの性能をギリギリまで引き出す為には そこに合わせないと意味がありません。でもそれを判断するのは人の目ですから、レンズの光学性能によって芯を得られ易いか否かが撮った写真にそのまま影響してくる(と思っています)。
まず、MFでピントの芯が判りやすいかどうかという点に於いて、50mm F1.4はとても合わせやすいレンズだと思いました。それはレンズの素性の良さとフォーカスリングの適度なトルク感からくる調整のし易さに起因していると思われます。
そして、AFを使用した場合でもフルタイムMFに対応したレンズですので、AF合焦後にそのままMFでピント調整が出来るという点でAFモードにしておくとある程度の所までピント調整してくれるので、私にとってはMF撮影をアシストしてくれる機能として有効と感じています。

ざわめき
ざわめき 50mmF1.4 EX DG HSM  左上の手前に位置する松葉がとても痛そうに感じます。





APO50-150mm F2.8 EX DC OS HSM
雨音
雨音 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM 50mmで撮影これが本当にズームレンズなのか!?と驚嘆した1枚。森の陰影と立体感がとても良い感じに表現出来ました。

中心分の暗い所の木々の間の部分の描写性も今まで写らなかった所が写っている感じですし、上側の霧に消えていく木々の枝葉と薄くなっていく緑の表情に鳥肌が立ってしまいました。
日暮れ時の撮影であったことでシャッタースピードが遅くなってしまう時間帯でもこの時は無風だっ
たのがとてもラッキーだったのでしょうね。
APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM のレンズの操作性に関しましては、まず小さい所ではAFとMF・OS入切のスイッチがデザイン変更されており、操作性が向上していました。
レンズその物は性能重視で結果大きく、レンズフードを装着するとかなり格好いいです。(笑)
ただ、ズームリングの大きさの割にフォーカスリングは小さいのが気になりました。位置関係もズームリングが前方で、フォーカスリングが手前側となります。MFでのズーム・フォーカスリングの調整はとても細かく微調整が出来、ピントの芯も見付けやすかったです。こちらはAFも出荷状態にもかかわらずほぼ正確と言えるレベルで、フルタイムMFも快適でした。
写りの印象は素晴らしいの一言でした。まずこのレンズがズームレンズであることを忘れさせてくれるだけのクォリティーは所有された瞬間から約束された物となると感じました。 50mm,70mm,105mm,150mmの中で、例えば70mm1本マクロレンズを持っておけば大概のマクロ撮影は出来てしまいますから、それ以外はこのAPO50-150mmOSを持っておけば代用出来るかもしれませんね。

森林
森林 APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM  森林の部位のみをクローズアップしてみました。この一つとして同じ木などない筈なのに均整の取れた木々の集合体はそれだけで存在感を高めている様に感じました。このカットはOS機能をONにして手持ち撮影しました。

このレンズに搭載されたOS機能(手振れ補正機能)を試す為に、手持ちで撮ってみたのが「森林」の写真です。私はAPO150mm F2.8 EX DC OS HSMを持っていまして、OSの効きはとても良くなっている事は経験済みなのですが、他の最新レンズのOSの効き具合も知りたかったので試して見ました。結果的には同等のOSの効きが体感できまして、1/100秒前後ならば三脚がいらないんじゃないかと感じてしまいました。




さて、次回はいよいよ10-20mm F3.5 EX DC HSMも書きます。ある意味広角なんて殆ど撮ってこなかった私がレポート出来るのかと言う感じですが(笑) 撮影中に僕は広角の一般常識を目の当たりにして唖然としてしまう時が有りました。(唖然w)

それではまた次回をお楽しみに。

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