2013年7月11日木曜日

第372回 僕が出会っちゃった光景 「近所の海」

【前置き】
以前も似たような事を某サイトで行い、公開してからSIGMAの山木社長にお詫びの呟きをしたところ、山木社長より、「楽しみにしています!」と快諾して戴いたことが有りましたので、久し振りにやってみようかという企画です。
一応、許可を戴いたものと無理矢理こじつけていますので(笑)何かございましたらTwitterで@char2005迄御連絡いただけると幸いです。

それでは私の自己満足系w写真ストーリーの始まり始まり(笑)




7月10日 その日はとても暑い日だった。巷では何処かの気温が最高値とか、暑い話はきりが無い。私は朝から普通に仕事で大汗をかいていた。いや冷や汗だったのかもしれないが仕事の話は秘密だ(笑)
仕事も一段落して、いつもの様にPCの画面とにらめっこしていると、母より電話が入る。
「・・・エアコンのリモコンが壊れたみたいなので汎用のリモコンを電気屋に行って買ってきて欲しい。」
私は了承し、車に財布と何故かSD1とレンズたちの入ったバックを積み込み、愛車に載って出発した。
電気屋での買い物は早々に済まして今からは撮影の時間だ。
我が町は海が近いので最初から海を撮りに行くつもりだった。
だがいざ撮ろうと場所を選定してもなかなか良い所は見つからず、結局は「いつもの海岸」へ車を走らせていた。

いつもの海は私が生まれ育った場所に有り、埋め立ての影響で子供の頃よりも海岸線は遠くなってしまっているが、浜辺も再現されており潮干狩りも実施されている。
まず手始めに砂浜も居れて水平線を真ん中にして撮影開始。
散歩系スナップと時間的制約から今回の撮影は全て手持ちで行った。
まずは最近入手した広角ズームで撮り始める。



SDIM3158
使用機材:SIGMA SD1+10-20mm F4-5.6 EX DC HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/100秒 | 絞り値:F13.0 | 焦点距離:12 mm

前景を写し始めると直ぐに「此処の場所での夕景は撮ったことが無いな」と思い始める。
順光で光も丁度良い事からも水面の表情を中心にした物も抑えておきたい。波が打ち寄せるギリギリのところまで近寄り、水面と空の淡暮の色彩を写し込んだ。
SDIM3165
使用機材:SIGMA SD1+10-20mm F4-5.6 EX DC HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/60秒 | 絞り値:F13.0 | 焦点距離:12 mm



ふと遠方に目をやると、石油タンク(?)に夕日が当たりオレンジ色に反射している事を見つけた。
早速150mmを装着し、撮影を試みる。
シルバーのタンクに当たる夕日もそうだが、大型のサルベージ船も夕色に染まっていた。

SDIM3171
使用機材:SIGMA SD1+APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS  HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/400秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:150 mm


ところで、潮干狩りが出来るこの海岸。
当然漁業権というものが有り、無断で貝類を捕獲する事は禁止されている。
私はここに訪れるたびに手書きされたこの看板をどうしても撮影してしまう。
潮目はほぼ満潮に近い時だったので、海面が看板にまで達し、「禁止」と書かれた赤色が水面に写り込んでいた。


SDIM3174
使用機材:SIGMA SD1+APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS  HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/320秒 | 絞り値:F5.0 | 焦点距離:150 mm
 

浜辺のに打ち寄せる波を150mm開放で奥行き感が出るように撮影した。
海岸は流木や貝殻やゴミなどである意味殺伐とした光景と感じてしまいがちだが、
美しくない物も全て空の色に染めてしまう。
空は偉大だ。

SDIM3181
使用機材:SIGMA SD1+APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS  HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/1000秒 | 絞り値:F2.8 | 焦点距離:150 mm

 
 
波と空の色を強烈に感化された私は再び広角ズームを取り出して押し波と引き波が交錯する足元のドラマを撮影した。

SDIM3193

使用機材:SIGMA SD1+10-20mm F4-5.6 EX DC HSM | 露出モード:A | ISO感度:100 |
ホワイトバランス:カスタム | シャッター速度:1/50秒 | 絞り値:F10.0 | 焦点距離:10 mm
 


そろそろ帰えって仕事しないと怒られそうな感じになってきた。
現実の世界はこの素晴らしい光景を何時までも見続けさせてはくれない(笑)


・・・私は急いで機材を鞄に入れ、帰途に就いたのだった。




※ このページに掲載された写真は、X3FをSIGMA Photo Proで現像処理をしたもので、現像パラメーターは自分の感覚にマッチする様に盛大に調整しております。

2013年5月31日金曜日

ビョウヤナギの季節がやってまいりました!

皆様こんばんわ。
またまた久し振りのブログ更新となってしまいました。

今回は私の住んでいる所で開花を迎えましたビョウヤナギを紹介したいと思います。
私はこの花を撮り始めて6年が経ちます。
この花の魅力はなんと言ってもその長い蕊(しべ)にあると思います。
中心部から伸びた雌しべはさながら天に向かって手を伸ばす手のように見て取れ、
周辺の雄しべは柔らかくその手を見守るかのように周囲を取り囲んでいるように感じます。

撮影時は絞ってもよし、開放で雌蕊にピンを置いてボケさせてもよし。

この蕊のか細くも美しい曲線は写真を楽しむのに最適な被写体なんじゃないかと思うんです。
という事で、今年のビョウヤナギを・・・


希望
「希望」 SD1+Macro 70mm EX DG


Into the dream
「Into the dream」 SD1+APO Macro 150mm EX DG OS HSM







そして、今回は更に!
動画まで作っちゃいました(どんだけビョウヤナギLOVEなんwww)
スライドショー動画自体は4作目になるのですが、今は本当に良い時代にりましたね。
動画作成ソフトはWINDOWS8に付属のムービーメーカーですもん。
本動画で用いた写真は全てSIGMA SD14、SD1、DP3Merrillで撮影した物です。
動画に音楽を付けるにあたりまして今回はH/MIX GALLERYさん( http://www.hmix.net/ )の音楽素材を使わさせて戴きました。素晴らしいクオリティーの音が沢山あり、目移り(耳移り)しちゃいました。
今回はインターバル撮影までチャレンジしてしまいましたので御笑覧戴けたら嬉しいです。








それでは皆様、良きフォトライフをお過ごしください!



2013年4月16日火曜日

手筒花火を撮ってみよう!

皆様こんばんわ。
いかがお過ごしで御座いましょうか(笑)
今夜は手筒花火の撮り方を紹介してみたいと思います。

・・・っていうか、東海地方(恐らく愛知県・静岡県)で出される花火ですから、
御存じない方がいると思いますので、簡単に説明いたします。

手筒花火とは、竹筒の中に火薬を入れてそれを人間が抱えて火を付ける花火です。
・・・口で説明するよりも、下の動画をどうぞ。orz
この動画で出て来る人は、なんと私であります(笑)



いやーまさか自分が手筒花火を持って写真撮られる側になるとは思いもよりませんでしたが、このビデオを参考資料に手筒花火撮影の「おいしい所」を説明いたしましょう。

①点火 
この時、私と介添え人が二人とも腕を組んでいるように見えますね。
ちょっとカッコイイ♪シーンなんですが、実は理由が有るんです。
手筒花火は点火の時が一番爆発しやすいんですよ(汗。)
爆発すると火の粉が顔に飛んできますから、それを防止する為にカッコイイ姿勢を取るわけであります。
SD1+APO MACRO 150mm F2.8 EX DC OS HSM  2013年春祭にて
 

②燃焼
点火を無事に終え、いよいよ火の手が空高く吹き出します。
経験値として大体40秒以上この状態が続きます。

Me with fireworks
Me with fireworks  SD1+MACRO 70mm F2.8 EX DG  2012年撮影
因みにこの花火を持っている人は私です(笑)めっちゃ熱かったです。(笑)
手筒花火本体は垂直に立っていますが、顔が逃げてますねw  露光時間は0.25秒で三脚に乗せてます。

大体0.1~0.3秒位のシャッタースピードで撮ると火の粉が線になりますが、
人が微妙に動くので被写体ぶれの事も考えると、0.15秒前後が丁度良いかもしれませんね。


③ハネ
手筒花火が下方に「ドン!」という音と共に爆発します。
この下に抜ける時に出る火花を写真に収めると滅茶苦茶カッコイイのですがw、いつ「ドン!」がやって来るのかわからないので、連写の難しいSIGMAのカメラで撮る事は非常に困難なのです。
まず1枚目の写真をご覧ください。


手筒花火
手筒花火 SD14+MACRO70mm F2.8 EX DG  2009年撮影


最初の1枚は2009年にSD14で撮った物です。手筒花火の写真を撮り始めて3シーズン目の時に偶然ですが、この写真が撮れました。正に下に爆発した瞬間を捕えることに成功したわけです。
ドッシリと大地を踏みしめた足とは対照的に爆発の瞬間の反動で上体が動いていることが見て取れますね。これでシャッタースピードは0.1秒です。
人の反応速度が幾ら早くても0.3秒は掛かりますから、シャッターボタンを押し始めた時はまだ爆発していないわけなんです。


そして時は流れて2012年10月氏神様での秋祭りがやってきました。
私は厄年を迎え、厄年会の撮影班を任せられました。今まで撮ってきた経験から手筒花火の写真の魅力はこの「ハネ」の瞬間を連写の難しいカメラで如何に1発で撮ることが出来るか?に掛かってくるわけです。
はっきり言って私は撮影当日も無理だと思っていましたが、4月に行った春祭りでハネの瞬間が偶然撮れてしまった写真を見せた所、今回花火を出す11名全員が「この写真を撮れ!」と(笑)
無茶言うなと思いましたが「努力はする」と言っておきましたw

いよいよ花火が始まりました。でもハネの瞬間を全員撮る事など不可能。そして当日は私も花火を出すわけで(笑)
最初の一本目が始まりました。
この花火は櫓に括り付けて出すタイプの手筒だったのですが、ここで奇跡が起こりました(笑)
その奇跡の1枚を以下に。

衝撃
衝撃 SD1+18-50mm F2.8 EX DC MACRO 2012年撮影
最初の一本目はとても激しくハネまして(笑)、花火本体の破片が自分の方へ飛んでくる瞬間までも写ってました。

 

最初の一本目がなんと撮れてしまいました。そしてこれ以降、手筒花火のハネの瞬間を全て一発撮りで撮影出来てしまいました。
この時は、三脚とレリーズを使ってミラーアップを使っていました。
花火が燃焼している所も撮り終えて、あとはハネの瞬間を撮るトレーニングをしなければと、ミラーアップの状態にしていたのですが、「花火に関する先の不安な事」などw少し考え事をしていたので、全く油断していました。そして訪れる大爆発(笑)
そうなんです、ビックリした瞬間にケーブルレリーズのボタンを偶然にも押してしまったのです。
そして上の写真が撮れてしまいました(笑)

「さすがに以前撮れた写真は無理だけど・・・これなら量産可能だ!」

僕は鳥肌が立ちました(笑)
そして手筒花火を撮る為の手順を整理しました。

①燃焼中に構図を決めて数ショット撮る。
②ハネが来る前にミラーアップしておく。
③ハネの爆発音で反射的にボタンを押す。

手順が決まれば、あとは実践有るのみです。
私の使っている雲台はマンフロットのジュニアギア雲台ですから、フレーミングの手間も掛かりません。そして私は手筒花火を持った人全てのハネの瞬間を撮る事に成功しました。

Explosion
Explosion SD1 + MACRO 70mm F2.8 EX DC 2013年撮影
この方は花火保存会のベテランの方なので花火も大きいんですよ。
 

さて、今年は後厄として今年の厄年さんをサポートする側となりました。
当然今年の秋も手筒花火の撮影をさせて戴きます。
今年も全員のハネを撮る事を目標にしたいと思います。


それでは皆様、良きフォトライフをお過ごしください!

2013年3月13日水曜日

新しいカメラがやってきた。

みなさん、こんばんわ。
久しぶりの更新となってしまいました。
最近は仕事が忙しくて、Twitterではかなりの頻度でボヤいているのですが(笑)
さてさて、2月末に新しいカメラDP3 Merrillがやってきました。
・・・ついに!という感じですよね(笑)

今回はDP3Mを何故買うに至ったかと言う所をお話ししましょう。

私はSD1導入以降ずーっとこのカメラで撮っていました。
それはSD1が本来撮れるであろう品質の写真がうまく撮れなかったに他なりません。
SD1というカメラで撮影するということは被写体に対峙した時に「それなりの覚悟を決めて」
シャッターを押す必要が有るというのは周知の事実でしょう。
しかし、APO MACRO 150mm EX DG OS HSMというレンズを購入した時から若干その考え方を
変える必要が有ることに気が付きました。
それは「OS」(手ぶれ補正)の効果でした。


紅白梅
「紅白梅」 SD1+APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM

上の写真はしっかりと手持ちで撮ってます。晴天で光量もありました。
手ぶれ補正の入ったレンズは「それなりの覚悟を決めて・・・」という部分の負担が軽減した分、
ファインダー像を分析して写真としてのバランスを考察する部分により注力することが
出来るような状況を生み出してくれました。
つまり、今まで寝ても覚めても三脚一辺倒だったのが、シチュエーションにもよりますが
手持ちで撮る楽しさを味わさせてくれたわけです。
「手軽に撮っても高画質な写真が撮れる。」
なんという贅沢(笑)

さて、僕はSD1の前にSD14を使い続けてきました。
使い続けてきた割には他社に一度だけ浮気したこともあります。
でも長続きしなかった。
他メーカーのカメラを使うと決まって後悔してしまうのです。
「SD14でも撮ればよかったな・・・」と。
結局同じ構図、同じ画角で2台のカメラを運用するのは限られた撮影時間からしても無理があり、
そもそも無駄でしかない事を経験した私は1台入魂の精神で撮ることを決意しておりました。

ところがどっこい(笑)
時の流れはその決意を歪めてしまうものです。

静流
「静流」  DP1S

気が付いたら、気になっていたDP1Sを入手していました。(笑)
そして事実としてSD14で撮ったものよりも明白に高画質なカメラでした。
でも積極的に使う気になれませんでした。

・・・何故でしょう?

何よりも16mmの画角を必要とする被写体がなかなか見つからなかったので使う頻度が少ないですし、
2台のカメラを使い被写体によって分担する事がレンズ交換する作業と比較して面倒と感じていた事もあります。
この印象が強くてDP2MもDP1Mもその画質の凄さは特筆に値すると思っていますが、
SD1とDP1M・DP2Mとセットで持ち歩いた時のハンドリングを考慮するとギリギリの判断基準でしたが見送る(まぁお金もないしw)事にしました。


では何故DP3Mなのか。(やっと本題w)
その50mmという巧妙な画角により「切り取る」楽しさが十分に楽しめる。
Merriillセンサー搭載の究極お散歩カメラ。そしてマクロも使えるぞと。
50mmは人によってはかなり狭く感じられるでしょうが、マクロレンジをカバーしていることからも、
SD1との2台運用時のハンドリングとしては悪くない選択だと思ったことが一番大きいでしょう。
僕の運用としては首にぶら下げるのはDP3Meriillで、
画角的にもっと突き詰めたいと感じた時にSD1を取り出すという感じです。
言ってみれば、DP3は本気撮影にも使えるしロケハンでも使えるカメラという利便性を持つので、
カメラを持ち替える事を差し引いても十分に余りある魅力を持ったカメラだと思えたのです。

 
ではDP3を実際に撮影に使った感想はどんな感じなのかと言いますと、
「撮れたかどうかとても不安に感じてしまうんだけど、撮影後に確認すると撮れている。」というカメラと感じました。
因みにSD1はと言いますと、
「撮れたと思っていても後で確認すると撮れていない時があり、それはどの位撮影に掛ける意気込みが有ったかに左右される。」カメラと言ったら言い過ぎかな(笑)

まず撮れたかどうか不安になるという要素は、背面液晶でピントを合わせて撮影するという部分です。
ホールド性はイマイチなのでブレの心配は常に付いて回りますし、背面液晶ではピントの山が分かりづらいいんです。
でも、帰った後にPCで確認するとちゃんと狙ったところにピントが来ているんです。
実はこれが一番驚いたところなんですね。
ともすれば「こりゃブレたな」と思うシーンでも光さえしっかりと有ればちゃんと撮れてます(笑)
更に連写モード使うと爽快で(笑)


次にDP3の不満点も一つだけ書いておきます。
「シャッターボタンのストロークが少なすぎるので半押しなのか全押しなのかの差が分かり辛く、
 MFでフォーカスリングを回している時に誤って全押ししちゃうんです。」
これはとてもストレスが溜まります。特に夜間で30秒露光をしてる時(笑)
是非、次機種若しくはマイナーチェンジを行う時にはもう少しシャッターボタンの半押し部分のストロークを大きくして欲しいなと思います。(・・・僕だけ?)
MFでピン位置調整している途中でシャッターを押してしまう事が度々あるんですよ。
夜間30秒でこうなると、ノイズリダクションモードに突入するので都合倍の1分何もできません(笑)
なんかだらだらと書いてしまいましたが、以上がDP3Merrillの購入報告です。

最後にDP3Mで撮った写真を・・・

モノクロの食卓
「モノクロの食卓」 DP3 Merrill F2.8



証
「証」 DP3 Merrill F5.6


紅梅
「紅梅」 DP3 Merrill  F3.2


それでは皆様、良きフォトライフをお過ごしください。
 
 
 
 
 

2012年9月18日火曜日

覚醒するという事

みなさん今晩わ。
夏の撮影のレポートを書いてから暫く時間が経ってしまいました。
前回の終わりに覚醒すると言う事に付いて、書いてみたいと言っておきながら中々UP出来ないで居ました。
実はかなりの長文となってしまいなにが伝えたいのかが判らなくなってしまったからなんですね。
ということで、今まで書いた内容は100%削除した上で、また書き起こしているわけであります。

素晴らしい光景に出会った時にカメラを携えているあなたは必ず「写真に収める」という行動に出る事でしょう。
その時の露出は?絞りは幾つにしようか?色々悩むと思います。
あるいは悩まなくともカメラが勝手に設定する事も出来る時代でもありますね。

・・・その写真ですが、今後の取り扱いはどうしますか?
ただプリントして、友人に見せて「良い所だった」と報告するだけですか?
或いはHDDの中に埋もれていってしまいますか?
それが楽しいと言われてしまうと何も言えなくなってしまうのですが(笑)、
今回、僕は写真を表現する事、或いは作品へと覚醒(昇華)させる事によってよりフォトライフに彩りを持たせてみませんか?という提案みたいな事を述べてみたいと思っております。

僕はSIGMAのSD1と言うカメラでメジャーなメーカーではないけれど、写真を表現させる為の基本的なポテンシャルは世界一と思っているカメラを使っています。

じゃあ、覚醒する(作品に昇華させる)にはどうしたら良いのかと言う事について僕の写真を例示して行きたいと思います。
先ずはこの写真。


ははーんと思った方はお目が高い(笑)
これは今年のGWに砺波のチューリップ祭りに行った時に撮ったものです。
現像時に撮った写真はこのようにとてもつまらない物としか思えない感じになっております。
当日はチューリップ祭りだけで400枚位撮っていましたので、はっきり言って5月に現像した時は完全スルーのコマでした。
要は、これを撮った時の感動を忘れてしまっていたんですね。
約3ヶ月後、私はこの写真の存在を思い出しました。
あの写真はあんな風に調整する事を期待して撮った物だと。

そしふ3ヶ月に日の目を見た写真が下の写真。

Seasons of change
  Seasons of change 花の流れゆく姿は過ぎゆく季節を思い起こさせてくれます。
余分な背景は全て黒くなり、チューリップの花の立体感と共に右上に流れていく様に見えます。
この写真は500pxという海外のサイトでちょっと注目されました(笑)

あなたが写真を撮ると言う行為には必ず意味が存在し、その意味を理解して作品として昇華させるには内面に存在する感動という感情を写真に載せて表現する事だと思います。
例えば、この写真はもっと赤い方が良いとか、明るい方が良かったと思うのあれば実際に自ら調整する事がとても重要です。
そのことにより、1枚1枚の写真と向き合い 反省する事が出来ます。
その反省こそが写真が上手くなる秘訣なんじゃないかと思います。

そこそこ写真と向き合える様になってくると、素材のままでもスゲエ写真が撮れる様になってきます。そうした時に決してそこで満足しない様にする事が大切です。

次の例は御存知、御射鹿池ですねw

上の写真は撮ったまんまの写真ですが、水面の描写と木々の陰影の付き方がとても特徴的で、先ずは素材感を生かした作品作りをしてみたいと思いました。
基本線として、霧のモヤッと感は少しスポイルしてしまうでしょうが、木々の存在感を増した方が迫力が出そうです。



静謐
  静謐 写真をクリックするとフリッカーに飛びます。

 
最初の現像によって得られた写真が上の写真でした。
繊細な描写、葉のひとつひとつ迄正確に写し込む性能はカメラのお陰ですが、ここまでの調整で私は一点を除いてかなり満足しておりました。
その一点とは「色彩」です。写真をレタッチするという行為については、実は賛否があるんですが僕は『自分の欲しい完璧な写真は自らが創り上げないと決して得られないと思っている主義』ですので、ここで議論をするつもりはありません。
この写真に色彩という演出が嫌味無く付加出来たらどうなるんだろう?という興味に後押しされ、更なる研究をしていき、出来上がったのが下の写真。


覚醒
  覚醒 写真をクリックするとフリッカーに飛びます。

その名も覚醒。撮影した時間帯は夕刻でしたが、空の部分にコントラストが付いて眩しさを出しつつ鮮やかな彩りをホワイトバランスをカスタム調整する事で朝の目覚めの雰囲気を表現してみました。この写真はフリッカーに於きましてかなりのご評価を戴く事が出来ました。
1枚の写真でここまでに至るのに私でもかなりの時間を費やして吟味を重ねています。
私は良く冗談っぽく「1枚1枚の写真との対話をする事が重要だ」等と言っておりますが実は本気で言っているんです。(笑)


何度も書きますが、写真を撮ると言う衝動はそこに感動があるからこそであり、その感動を様々な演出を付加する事によって作品へと昇華させる楽しみを是非味わって戴きたいと思っています。
それが今の時代の写真愛好家の楽しみの一つだと思っています。
ただ撮ったものに満足してしまうのは余りにも惜しいと僕は思います。
そこには名作となる素材が隠されているのかもしれませんよ。

それでは皆様よきフォトライフをお過ごし下さい。

2012年8月11日土曜日

第2回 広角で僕が出会っちゃった光景

皆さん今晩は。
長野撮影&レンズレポート第2回目で御座います。

今回主に取り上げるレンズは10-20mm F3.5 EX DC HSM いわゆる広角レンズって奴です。

最近は8-16mm F4.5-5.6 DC HSMという超広角レンズが素晴らしい写りで人気があり、私もSIGMAユーザーさんとのオフ会でお借りして試写した事がありますが、それはもうとんでもなく広角で、このレンズを持っていれば色んなシチュエーションで楽しめるレンズだなと思いました。

Afternoon of holiday
Afternoon of holiday 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM 
2012CP+に行った時にレンズをお借りして、8mmにて撮影。とことんまで構図に悩まさせて戴きました。本当はもっと面白いのがあったんですが、指が写っていたので却下(涙)

で、今回10-20mmレンズに至った経緯は、8-16mmは確かに楽しいんだけど、今まで写した8-16mmの焦点距離を見てみると、何が何でも8mmを試して見たいと思った写真以外は大体10mm以上で撮っていた事が判ってしまったんです。まぁ、これは私の引き出しが小さいのも原因があるのでしょうが。。。でも例えば兼六園で雪吊りの光景を撮ろうとすると18-50mm F2.8の18mmでは気持ちよく収まらないんです。すると広角が欲しい時は必ず有るなと。

で、今回の10-20mm F3.5 EX DC OS HSMと言う事なんですが、広角加減が私的には絶妙な所に有りまして、移動距離10mmにも関わらず画角の変化も周辺部の不要物のカットにも十分に貢献しました。
例えば10mmにすると足下の柵が写り込んでしまう場面も、足を使わずに、ズームする事によって回避出来る事(当然ではありますがw)の便利さがとても身に沁みました。

例えば下の写真。

輪廻の森
輪廻の森 10-20mm F3.5 EX DC HSM 毎年この位置で撮ってます(笑)今回は広角レンズで撮りました。夏季連休に再訪するかもなので、また撮ってみよう。

上の写真の焦点距離は13mmでした。ここは10mmで狙うと手前の柵が写り込んでしまうのですが、少しズームさせる事により柵の写り込みを回避しています。今まで望遠側ばかりのレンズで楽しんできた私にとって、この3mmの差が構図作りにここまで影響してくるのはとても新鮮な体験でした。
使い勝手の部分では鏡筒は大きくないので とても使いやすく、ピントの芯が非常に判りやすいレンズでした。特に広角ではピントの芯が掴み易いと作品作りに大きな力となるのではないかと思います。
余談ですが、前回予告した広角レンズの常識に唖然とした1枚を。
車山高原
車山高原 10-20mm F3.5 EX DC HSM

この写真を撮る時に私は広角レンズの恐ろしさを思い知りました。私は写真中段の優しい山の形に目が行き、この山を広く撮ってみたいと思い10-20mmをセットしました。
所が、ファインダーを覗くと手前の土手が目立つんです(笑)
ここで「はっ」としました。

「広角レンズは横に広く撮れるんだけど、縦にも広く撮れるんだね(汗。)」

当たり前なんですけど、ここで気が付きました(笑)
そして今までの私の視野の狭さに唖然としてしまいました。
幸い気が付いたのが3カ所目でしたので、後の2カ所では広角レンズをもっと楽しもうと心に誓い、他のレンズと共に十二分に堪能してきました。


さて今回の長野撮影行で行った場所は全部で5カ所でした。
御射鹿池→八島湿原→霧ヶ峰湿原植物群落→富士見高原ユリの里→白駒池でした。
位置的には植物群落から白駒池に行った方が近いんですが、霧の白樺ゆり園が撮れるかもしれないという期待から順序を入れ替えました。

また、天候の悪さから前半は積極的に大切なレンズを試す事は濡らしてはいけない・壊したらイカンとオドオドしていましたので積極的にフィールドへ持ち出す事をためらいがちでした。しかし、折角お借りしたレンズ。「受けた御恩は写真で返す」が私の信条だったのを思い出し、後半戦は積極的に持ち出して撮りました。使ってしまった以上、「使用感」が付いてしまうのはその覚悟有ってのものですよね。。。(すいません)


それでは、10-20mm F2.8 EX DC HSMで撮った写真をどんどん紹介致します。
前回も書きましたが、掲載した写真は全てFlickrから引っ張って来ていますので、写真をクリックするとFlickrのサイトに飛びます。今回のイベントの為にPROアカウントにUPグレードしておりますので、写真上方のActionsからView all sizesをクリックして戴きますとフルサイズ鑑賞も可能となっています。

SDIM0860
Lily garden 10-20mm F3.5 EX DC HSM



SDIM0929
Lily garden of white birch 10-20mm F3.5 EX DC HSM


証
証(あかし) 10-20mm F3.5 EX DC HSM

彼の地
彼の地 10-20mm F3.5 EX DC HSM

白駒池
白駒池 10-20mm F3.5 EX DC HSM
レンズ関係のレビューはこんな感じで良かったのか非常に不安ですが、そろそろ夏季連休になります。まだまだ撮影のチャンスが有りますので、しっかりと堪能したいと思っています。
また次回は覚醒すると言う事についてまとめて見たいと思っています。
SIGMAさんはSD1の事を「アーティスティックな感性を覚醒させる」カメラと言われております。
文章に出来るのか非常に不安なんですが(笑) 書いてみたいと思っちゃったのでチャレンジしてみます。。


それでは皆様、良きフォトライフをお過ごし下さい!

2012年8月5日日曜日

第1回 鳥肌天国

皆様こんばんわ。
早速レンズをSIGMAさんよりお借りして撮って来た感想を旅の記録と共に御報告致します。

時は2012/7/21に遡ります。
しばらく続いた晴天は何故か週末になると雨となり、複数の天気サイト情報を毎日チェックする日々が続いていました。7/22日曜日の天気予報は雨。
直前まで行くかどうか迷いに迷い、天気予報が曇りに変わった事を確認して決行を決意しました。
しかし、私の本業の仕事が忙しく長野県の木曽方面をロケハンしてから蓼科に入る計画は崩れ去っていました。

仕事は土曜日14時まで掛かってしまいましたが、事前準備は出来ていたので出発は14:30。
今回の撮影は1人で長野に車中1泊での撮影をします。

東名高速→東海環状道→中央道のゴールデンロード(勝手に命名w)をひた走り、19時前には御射鹿池に到着していました。

御射鹿池は普通の溜め池なんですが、木々の配置・水面反射が美しい池として、さらにはかの巨匠 東山魁夷のモデルとなった池として余りにも有名な池です。

私もここ4年位は毎年訪れている所で、その経験から白樺とその水鏡のクローズアップも楽しいのですが、50mm位で広く撮るにはとても丁度良い場所だという印象を持っていました。
昨年、SIGMA SD1を導入して初の長野撮影の場もこの場所でした。
当時はSD1のポテンシャルの高さを感じていてもどう引き出すかも判らない時でしたので、ただただ撮る事が精一杯でした。
しかし、一年も経てば大体の特性は夜な夜な繰り広げて居た撮影と、その結果から得られたからこそ導入に至った「新しい三脚」、そして基本に忠実にミラーアップ&ケーブルレリーズを行うこと。MFで自らの視覚を最大限に働かせる事によるピント位置への拘りを完全融合させ、SD1本来の力を100%に迫る状態で引き出すことは十分可能なはずだという信念の下、日は落ちかけていましたが条件的には無風であり、撮影を行いました。

50mm F1.4 EX DG HSM
静謐
静謐 50mm F1.4 EX DC HSM
撮影後の現像に於いて、このカットは本当に目を見張りました。木々の一本一本、葉の1枚1枚がこの光景を構成する要素として全て生きていると感じました。昨年撮った時からこんな描写が欲しかったのだと再確認しました。また私の中ではこの写真を作品へと更に昇華させるに足りる条件をクリアした物であるとすぐに判りました。
※写真をクリックするとフリッカーに飛びます。そこではフルサイズでの閲覧も出来ますので是非御覧下さい。

先ずは50mmF1.4 EX DC HSM
私はAFを使わない人ですので他のレンズに関してもAFの正確性に付いて論じる事はできません。また、例えば一般的なカメラでピントが合っていると判断出来るものに範囲が有りそこで合焦を判断しているとしたら、SD1はレンズが解像出来る最終的なピントの点(位置)、「ピントの芯」という物が存在します(と私は思っています)。
高精細且つ、カメラの性能をギリギリまで引き出す為には そこに合わせないと意味がありません。でもそれを判断するのは人の目ですから、レンズの光学性能によって芯を得られ易いか否かが撮った写真にそのまま影響してくる(と思っています)。
まず、MFでピントの芯が判りやすいかどうかという点に於いて、50mm F1.4はとても合わせやすいレンズだと思いました。それはレンズの素性の良さとフォーカスリングの適度なトルク感からくる調整のし易さに起因していると思われます。
そして、AFを使用した場合でもフルタイムMFに対応したレンズですので、AF合焦後にそのままMFでピント調整が出来るという点でAFモードにしておくとある程度の所までピント調整してくれるので、私にとってはMF撮影をアシストしてくれる機能として有効と感じています。

ざわめき
ざわめき 50mmF1.4 EX DG HSM  左上の手前に位置する松葉がとても痛そうに感じます。





APO50-150mm F2.8 EX DC OS HSM
雨音
雨音 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM 50mmで撮影これが本当にズームレンズなのか!?と驚嘆した1枚。森の陰影と立体感がとても良い感じに表現出来ました。

中心分の暗い所の木々の間の部分の描写性も今まで写らなかった所が写っている感じですし、上側の霧に消えていく木々の枝葉と薄くなっていく緑の表情に鳥肌が立ってしまいました。
日暮れ時の撮影であったことでシャッタースピードが遅くなってしまう時間帯でもこの時は無風だっ
たのがとてもラッキーだったのでしょうね。
APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM のレンズの操作性に関しましては、まず小さい所ではAFとMF・OS入切のスイッチがデザイン変更されており、操作性が向上していました。
レンズその物は性能重視で結果大きく、レンズフードを装着するとかなり格好いいです。(笑)
ただ、ズームリングの大きさの割にフォーカスリングは小さいのが気になりました。位置関係もズームリングが前方で、フォーカスリングが手前側となります。MFでのズーム・フォーカスリングの調整はとても細かく微調整が出来、ピントの芯も見付けやすかったです。こちらはAFも出荷状態にもかかわらずほぼ正確と言えるレベルで、フルタイムMFも快適でした。
写りの印象は素晴らしいの一言でした。まずこのレンズがズームレンズであることを忘れさせてくれるだけのクォリティーは所有された瞬間から約束された物となると感じました。 50mm,70mm,105mm,150mmの中で、例えば70mm1本マクロレンズを持っておけば大概のマクロ撮影は出来てしまいますから、それ以外はこのAPO50-150mmOSを持っておけば代用出来るかもしれませんね。

森林
森林 APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM  森林の部位のみをクローズアップしてみました。この一つとして同じ木などない筈なのに均整の取れた木々の集合体はそれだけで存在感を高めている様に感じました。このカットはOS機能をONにして手持ち撮影しました。

このレンズに搭載されたOS機能(手振れ補正機能)を試す為に、手持ちで撮ってみたのが「森林」の写真です。私はAPO150mm F2.8 EX DC OS HSMを持っていまして、OSの効きはとても良くなっている事は経験済みなのですが、他の最新レンズのOSの効き具合も知りたかったので試して見ました。結果的には同等のOSの効きが体感できまして、1/100秒前後ならば三脚がいらないんじゃないかと感じてしまいました。




さて、次回はいよいよ10-20mm F3.5 EX DC HSMも書きます。ある意味広角なんて殆ど撮ってこなかった私がレポート出来るのかと言う感じですが(笑) 撮影中に僕は広角の一般常識を目の当たりにして唖然としてしまう時が有りました。(唖然w)

それではまた次回をお楽しみに。